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今日で、あの阪神大震災から10年たちます・・・ もう10年も!という感じですね。 当時、私は20才になったばかりで、1/15に成人式を終え、その二日後に兵庫県西宮市で震災に遭いました。 実家は西宮市にある都市公団の5階建ての団地だったんですが、震災を受けて少し傾いてしまい、半壊の認定を受けました。 地震が起きてからしばらくすると、団地の周りにポコポコと砂混じりの水が湧き出てきました。いわゆる『液状化』という現象です。埋立地だったせいもあるんですが、その液状化により、地盤がゆるくなり、団地が傾いたんだそうです。 友人と自転車に乗って周りの様子を見に行ったのですが、道路の至る所で水道管が破裂して水が湧いており、ガス管からガスの匂いも漂ってくるというすごい状況でした。 何より記憶に残っているのが、家のすぐ近所を走っている阪神高速の橋脚が折れて、道路が斜めに倒れているのを見たとき。『あんなに太い柱が折れるなんて・・・』信じられない光景。 それから、数ヶ月の間、ライフラインのない生活が続きました。電気は比較的すぐに復旧したものの、水道、ガスはなかなか復旧せず、給水車が来るたびに水を汲みに行き、武庫川を隔てた隣の尼崎市まで銭湯に入りに行くという生活が続きました。このとき、本当に水のありがたみを感じたものです。 あの震災のとき、最後まで復旧に時間がかかったのがガスでした。ライフラインのない生活を体験したものとして、僕は家を建てられるお客さんにはオール電化をおすすめしています。 もしもの時、停電は比較的すぐ回復します。ガスは相手が気体ですし、爆発の可能性もありますからどうしても復旧に時間がかかるんです。火事の原因になることもありますからね。 10年も経つと、もはや昔のことのように思ってしまいますが、被害にあった方の多くが建物の倒壊で亡くなっています。 建築業者として、そしてあの震災を経験したものとして言える事は、建物は何より強度や構造が大事である、という一点に尽きます。今後もその考えを貫いていきたいと考えています。 震災で亡くなられた多くの皆さんのご冥福をお祈りします。
by ka_ku_syu
| 2005-01-17 20:16
| 住宅設計
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